ドクター・サン感謝の会

16歳で脊髄損傷、10年間は痛みとの戦い。杖歩行ですがじきに杖無しで歩けそうです。

近影
氏名
岩本雅弘
年齢
50歳
性別
男性
掲載
2005-03-04

私は今年でちょうど50歳になります。今から35年前にさかのぼりますが私は短距離の陸上選手で、いつも中体連などで学校代表として出場していたのに高校に進学して下半身、特に右足にしびれを感じ走れなくなりました。結局、半年の間に3件の病院を巡り原因が解かりました。脊髄損傷による下半身麻痺と診断され早速入院手術となりました。高校1年の16歳でした。その後、順調に回復し完全に社会復帰し就職、結婚し仕事も順調に行き、小さいながらもある会社の営業所の所長に任命されたのですが、また、足がしびれてきました。うすうす感じていましたが大学病院で検査を受けると同じ部位に再発しているとの診断でした。32歳でした。結局、再手術したのですが後遺症が残りました。背部、首、腰の痛みでした。10年間は痛みとの戦いで、それの緩和のため、毎週良い温泉を探しては入浴に行き九州の温泉博士みたいになったのですが入浴時以外の痛みは取れませんでした。
ところがその頃、時のテンシン1と巡り合ったのです。親指と薬指に2本着けて1週間後、朝起きるときに脊髄の傷横をマッサージしてもらわないと背中が立たなかったのですが何事も無かったように起き上がれるようになったのです。そんなに何にでも効くわけがないと否定的だった頭とは裏腹に身体は正直でした。1時間車の運転をすると立つのも大変だった腰が3~4時間連続運転しても痛くはなりません。もちろん、首、肩の凝りも起こらなくなりました。これは私にとっては凄いことでした。その後、通算10年経ち再び足のしびれと硬直が起きました。なんと3度目の再発でした。まだ直ちに手術するほどではないとのことですが、だんだんふくらはぎの筋肉が硬直しだし歩けなくなりました。その時、サンリングを両手全部と足の親指にはめました。なんとこれから1週間後、歩けるようになったのです。この頃、イギリスからボートを輸入し東京で進水させ九州まで回航する商談がありましたが、お陰様でイギリス、フランス、ドイツ出張も、また東京から九州までの回航乗船もこなし、その後、痛みの無いありがたい日々を送りました。
しばらくして、父が、大腸癌の手術を受け、その翌年には、3本目の冠状動脈狭窄による心筋梗塞を起こし、ペースメーカーを入れましたがリングのおかげで今年80歳になりますが、毎日、車を運転して母と買い物に行きます。先日は、熊本-小倉の高速道路を1*0kmでぶっ飛ばし日帰り運転したと豪語しておりました。このように父の様子も安定しましたので、私も3度目の手術を受け現在、手にリング、足にサンブレス、背中にエレキトル、耳にスリムイヤーを着け、リハビリに励んでおります。
早く気力、体力を付け、杖を外し、2本足で皆様にお会いできる日を楽しみにしております。