ドクター・サン感謝の会

素人の私達が見ても、一目で小さくなっているのが解かりました。

氏名
川崎慶子
年齢
58歳
性別
女性
住所
熊本県熊本市
掲載
2009-04-24

今回私に体験の話をしてもらえないかと声がかかり、今はまだ治療の途中ですが、堀先生、磯部さんに感謝の気持ちをお返ししたくて、快く引き受けました。
話をすれば自分の半世紀を顧みて一冊の本ができるのじゃないかと思うくらいいろいろな事があり、それを自分の力、人様の力を借りながら乗り切って現在の私があります。
昭和57年、結婚して7年目、子供は当時5歳、2歳の男の子。甲状腺に腫瘍ができ、近所の病院で診てもらいましたが、「自分のところではちょっと解からないので熊大病院に行かれたらどうか」と紹介状を貰い、検査、検査の毎日。結論は「たぶんガンではないだろう。だけど長くこの状態を続けていくとガンになる可能性がある。」
昭和57年7月、左甲状腺の良性の腫瘍ということで、手術をしました。その時、左の甲状腺をとったので、今考えるといろいろ障害がでました。ホルモンの乱れでヤル気がなくなったり、甲状腺ホルモンの働きって凄いんだなァと思います。
昭和62年~平成15年まで、生保の営業をしました。目的は子供の教育資金と少しでも生活が楽になるならと思い、でもその代償があとから大変でした。
平成15年1月、会社を辞め、在職中は会社の健康診断があり、定期的に診てもらっているので安心でしたが、退職後は自分の健康は自分で守らなければと思い、町の健康診断(人間ドック)を受けました。
レントゲンにひっかかり、精密検査が必要になり、日赤熊本病院の結果は右肺の上葉ステージ1b期の肺ガン。目の前が真っ暗になり、と同時に私で良かったァ。
主人や子供がもし肺ガンと宣告されるより、私だったら、何とかこの病気と戦っていけるとひとり闘志を燃やしました。
学生時代はテニス一筋で、国体、全日本選手権など、数々の試合に出て、盆も正月も無い厳しい練習の毎日。体力、精神力には自信がありますが、厳しいガンの治療に立ち向かうには大変な戦いでした。
現在も進行形ですが……!
平成16年4月、手術。右肺上葉3分の1を切除。その後、毎年検査を定期的に受けてきて、レントゲン、肺のCTT、頭のMRIなど。
平成20年7月、人間ドックを受け、再びガンの再発の疑い。CT、PET、肺に針を刺しての生検。結果は右肺、前回近くの再発。
PETでの結果、直径2.7mm!!
それからが検査、検査の連続……。
日赤熊本病院から熊大病院に紹介をしてもらい、以後の治療は熊大病院にお願いしました。
日赤熊本病院で毎年検査していたのに、何も以上は無いし「大丈夫ですよ」と毎回検査後に言われていたのに、熊代病院の先生には「ちゃんと検査していたのですか? こんなに大きくなるまでしまっておいて」と叱られました。
呼吸器の外科を紹介してもらい、日赤熊本病院での資料全部を持って野守教授の診察を受けました。(日本での肺ガンの手術では5本の指に入る名医と評判だそうです。)
私のCT画像を見ながら「手術できますよ。だけどリスクとして片肺を取ってしまうので、日常の生活も支障があるけど」と言われ、はっきり手術を断りました。
以後は、抗ガン剤治療になり、厳しい治療が始まりました。
第一次治療、カルボプラチン、パクリタキセル。第二次治療、タキソテール。第三次治療、タルセバ。第四次治療、ジェムザール。
毎回毎回大きくなっていくガン組織。
先月のCT。ゴルフボール大→テニスボール大の大きさになりました。ホスピスを紹介され、今後、痛みが出たら痛みを取り除く(少しでも楽になるよう)治療をしませんかということで、ホスピスの病院に話を聞きに行きました。(内心はとてもショックでした。私の病状はかなり進んでいるんだと……。)
4月9日のCTの検査の結果、ガンが小さくなっているよと言われ、一瞬「うそ~~」と、「先生、本当ですか?」と何度も何度も聞き返しました。前回のCTの画像と見比べても、素人の私達が見ても、一目で小さくなっているのが解かりました。
今では、苦しんだぶん、喜びが2倍3倍になって返ってき、指輪、ネックレスの紹介をしてくれた田上さんにすぐTELを入れました。
ちょうど、今から4カ月前にさかのぼりますが、先の見えない治療に打ちひしがれていた時、田上さんから突然の電話。「明日あいてるね」と言われ、何の話だろうと内心はあまり気が進まなかったのですが、私は一つの賭けをしました。
とにかく行ってみよう。どんな話なのか聞いてみよう……この行ってみようという気持ちが現在の私に大きな勇気と希望をくれるなんて思ってもみませんでした。
奇跡というものがある……田上さんの再三の励ましにとても生きる勇気をもらいました。
堀先生、磯部さんがいつも心に念じてあなたのことを心配されていますよと田上さんからお聞きして百倍千倍の力をいただきました。本当にありがとうございました。
この喜びを皆さんに少しでもお分けし、現在苦しんでおられる方々のお役に立ちたいと思います。